ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

「強盗のような要求」 北韓が強く反発

ニュース2018-07-09
「強盗のような要求」 北韓が強く反発

北韓外務省報道官は7日、ポンペイオ国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委員会副委員長の会談が終わったあと、朝鮮中央通信を通じて声明を発表し、「米朝首脳会談から1カ月足らずで両国のつながりを一変させる恐れがある」と警告しました。
ポンペイオ長官は今回の訪朝について「生産的」だったとしましたが、北韓側は外務省報道官声明で、アメリカは一方的で強盗のような非核化の要求を突きつけたとしたうえで、両国のつながりを一変させる恐れがあると警告しました。
また、北韓は休戦65周年の今月27日に終戦宣言を行うことを提案したが、アメリカ側が拒否したとして、「緊張緩和と戦争防止に不可欠な韓半島の平和体制構築の問題にアメリカ側は一度も言及しなかった」と批判しました。
一方、ポンペイオ国務長官は8日、東京で記者会見し、北韓外務省の声明について、「我々が強盗のような要求をしたと言うなら、世界中が強盗だということになる。我々の要求は、国連安全保障理事会で決めたものだ」と反論しました。
そのうえで、北韓は非核化するという約束を順守しなくてはならないと指摘し、最終的で完全に検証された非核化が実現しなければ制裁は続くと強調しました。
今回の会談では、韓国戦争で戦死したアメリカ兵の遺骨返還や北韓のミサイルエンジン実験場廃棄などを協議するための実務会談を開くことで合意しましたが、具体的な日程は決まりませんでした。
また、ポンペイオ国務長官は今回、金正恩国務委員長に会うこともできませんでした。
ポンペイオ国務長官は、北韓の非核化を前進させるために平壌を訪問しましたが、北韓側は見返りなしで非核化に応じる考えがないとの立場を強調し、当分は米朝間の協議がこう着状態に入るのではないかとの見方もあります。

[Photo : KBS News]

新着ニュース