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米朝高官級会談 米メディアは否定的

ニュース2018-07-09
米朝高官級会談 米メディアは否定的

米朝首脳会談後初めて、ポンペイオ国務長官が平壌を訪問し、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委員会副委員長と会談しましたが、アメリカのメディアの評価は否定的なものが目立ちます。
ワシントンポストとニューヨークタイムズ、CNNなどの主要メディアは、北韓外務省報道官の批判的な声明をそのまま引用して報じ、米朝首脳会談の結果を好意的に報じていたフォックスニュースは、ポンペイオ国務長官が「手ぶらで帰ってきた」と報じました。
大部分のメディアの評価は否定的で、米朝首脳会談後初めての高官級会談で後続措置について協議したことだけでも意味があるとするなど、好意的な報道は一部に過ぎません。
一方、韓国大統領府青瓦台の報道官は8日の談話で、ポンペイオ国務長官の訪朝について、非核化の過程ではさまざまな変化が予想されるが、米朝が真摯に取り組んでいるだけに問題は解決するだろうとしたうえで、韓国政府は米朝と緊密に協議し、非核化に向けて努力と協力を惜しまないとしました。
ポンペイオ国務長官と金英哲党中央委員会副委員長の会談は、非核化についてはこれといった進展がないとされていますが、韓国戦争で戦死したアメリカ兵の遺骨返還や北韓のミサイルエンジン実験場廃棄などを協議するための実務会談を開くことでは合意しました。
12日には軍事境界線がある板門店でアメリカ兵の遺骨返還をめぐる協議が開かれる予定です。
アメリカと北韓は非核化達成努力を検証するための作業グループを稼動させることでも合意していて、非核化に向けた成果が全くなかったわけではありません。
北韓は外務省報道官の声明で、「アメリカ側の態度は遺憾であり、非核化の意志が揺らぎかねない」と批判しながらも、金正恩国務委員長のトランプ大統領宛ての親書が渡されたとして、首脳間の信頼関係を強調したりしています。

[Photo : KBS News]

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