米朝首脳会談での合意事項の履行に向けて、7月と8月に開催が予定されていた韓国とアメリカの定例合同軍事演習が無期限延期されているなか、来月に予定されていた韓国政府主導の軍事支援演習「乙支(ウルチ)演習」も無期限延期されることになりました。
韓米は毎年8月に、韓半島有事の際に、韓国軍とアメリカ軍が韓国の領土を防衛するための軍事作戦の演習である｢乙支フリーダム・ガーディアン(UFG)｣を行っています。
これは、韓国政府主導の軍事支援演習「乙支演習」と、韓米合同軍事演習「フリーダム・ガーディアン」が合わさったもので、韓半島での全面戦争を想定したものです。
韓米国防当局が先月、「フリーダム・ガーディアン」を無期限延期としたなか、韓国政府は10日、閣議を開き、最近の安全保障情勢や韓米合同軍事演習を暫定的に中止する動きを踏まえ、「乙支演習」も無期限延期することを決めました。
また政府は、韓国軍単独の「太極（テグク）演習」と連携して官民軍が合同で行う新たな形態の「乙支太極演習」のモデルを開発することにしました。
来年から行われる予定の「乙支太極演習」は、外部からの武力攻撃だけでなく、テロや災害などにも対応する訓練モデルとして発展させる方針です。

[Photo : YONHAP News]