文大統領 平和・繁栄に向けたロードマップを発表

シンガポールを国賓として訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、シンガポール市内のホテルで開催された講演会「シンガポール・レクチャー」で演説し、韓半島とASEAN=東南アジア諸国連合を包括する域内の平和と繁栄に向けた3段階のロードマップを発表しました。
文大統領は、「2回にわたる南北首脳会談で、北韓を正常な国に発展させようとする金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の強い意志を確認した」としたうえで、域内の平和と繁栄に向けた3つのステップからなるロードマップを示しました。
その最初のステップは「非核化の約束の履行」で、その結果、2つ目のステップである「終戦宣言」を実現し、これによって平和体制が構築されれば、経済協力が本格化し、南北経済共同体が形成され、最後のステップである「繁栄」を達成できるとしています。
文大統領は、「韓半島での平和の定着は、ASEANを含む域内諸国に、経済成長に向けた新たなエンジンを提供するだろう」と強調しました。
そのうえで、北韓が誠意ある非核化措置を実行した場合、ASEANも北韓との交流・協力を強化し、北韓を国際社会の一員として受け入れるよう呼びかけました。
文大統領は、5泊6日間のインドとシンガポールへの国賓訪問を終え、13日午後に帰国します。
[Photo : YONHAP News]