韓国政府 終戦宣言向けて外交本格化

政府が、ことし9月末にニューヨークで開かれる国連総会に合わせて、南北米3か国による終戦宣言を実現させるため、本格的な外交活動に乗り出しました。
複数の外交消息筋が17日、明らかにしたところによりますと、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は現地時間の20日、ニューヨークの国連本部を訪れ、ポンペイオ国務長官や国連安全保障理事会理事国15か国の大使らとそれぞれ会う予定だということです。
アメリカ国務省もポンペイオ国務長官がニューヨークで、康長官をはじめ、別所浩郞国連駐在日本大使、グテーレス国連事務総長らとそれぞれ会う予定だと16日、発表しています。
消息筋によりますと、康長官はポンペイオ長官との会談で、韓半島の非核化や平和体制の構築について議論する見通しだということです。
9月の国連総会に合わせて、南北米3か国の首脳会談が開催されれば、韓半島の非核化や平和体制の構築に弾みがつくという考えを伝えるとみられます。
康長官が国連安保理理事国15か国の大使らと会談するのも、韓半島の非核化や平和体制の構築を実現するうえで必要な協力を取り付けるためとみられます。
政府当局者は、9月の国連総会に合わせて、南北米3か国、または、中国まで含めて4か国で、終戦宣言を行う案を検討中だと明らかにしました。
政府は、今月30日から8月4日まで開かれるARF=アセアン地域フォーラムで南北米3か国の外相会談を進めているとされ、専門家の間では、ARFで南北米3か国の外相会談が実現すれば、3か国の首脳会談が9月の国連総会期間中に開かれる可能性がさらに高まるという見方が出ています。
ただ、終戦宣言に先立ち、北韓が非核化に向けた措置を履行するか、または履行する意志を示すかが、鍵となりそうです。
[Photo : YONHAP News]