トランプ大統領は17日、北韓の非核化に向けた交渉について、「急ぐことはない」と強調しました。
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで開かれた与党議員団との会合で、非核化に向けた交渉について、「協議は行われており、うまくいっている」としたうえで、「急ぐことはない。期限は設けていない」と述べました。
トランプ政権は当初、「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」を掲げ、一括妥結など速やかな問題解決を強調していましたが、米朝首脳会談の準備が始まった5月以降は、やや柔軟な立場に転換しています。
北韓は非核化と体制保証を段階的かつ同時進行で進めるとの立場を明らかにしていて、こうした状況で即時の非核化を求めても実益がないとの判断が背景にあるものとみられます。
また、11月の中間選挙を控えて、非核化に向けた交渉の速度を調節しているとの見方もあります。
こうした中、韓国戦争で戦死したアメリカ兵の遺骨返還が、非核化に向けた作業部会の設置につながるかが注目されています。
非核化に向けた部門別の作業部会が始まれば、米朝による交渉が加速化する契機になるものとみられます。

[Photo : KBS News]