北韓 「女性従業員の返還を」 離散家族再会に支障も

北韓は、2016年4月に中国にある「北韓レストラン」から集団で脱出して韓国入りした北韓の女性従業員12人を返還するよう再度求める内容の論評を発表し、
送還されなければ南北離散家族の再会に支障をきたす可能性もあると主張しました。
北韓の朝鮮中央通信は22日付けの論評で、「女性従業員12人を北韓に送り返すことは、これ以上先送りできない重大な問題であり、この問題に対する韓国側の態度は南北関係の改善に向けた意志の表明であろう」と述べました。
さらに、「非人道的な悪行によって離れ離れになってしまった新しい離散家族の問題を解決しないまま、離散家族の痛みを論じることはありえない」と主張しました。
北韓の朝鮮労働党の機関紙である「労働新聞」も、22日付けの論評で、従業員12人を北韓に送り返さない場合、来月中に行われる予定の離散家族の再会はもちろん、南北関係にも悪影響を与える可能性があると述べています。
これについて専門家は、北韓とアメリカの交渉や北韓に対する経済制裁などに対し、韓国側がより積極的に働きかけることを求めて圧力をかけようとしているものとみられると分析しています。
[Photo : YONHAP News]