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韓国政府 来月中にも南北米中4か国での終戦宣言推進

ニュース2018-07-26
韓国政府 来月中にも南北米中4か国での終戦宣言推進

韓国政府が、来月中にも南北米に中国を加えて4か国で終戦宣言を行う計画を進めているもようです。
韓国の日刊紙「韓国日報」が米朝間の交渉に詳しい外交消息筋の話として24日、報じたところによりますと、韓国政府内では、南北米中4か国での終戦宣言を進めることで話がまとまっているということです。
その時期は、早ければ早いほどいいと考えていて、来月中に終戦宣言を結論付ける計画も検討しているということです。
大統領府青瓦台はこれまでは、南北米3か国で終戦宣言を行う計画を進めてきました。
アメリカが、中国の韓半島問題への介入をけん制していることや、多くの利害関係が絡めば絡むほど、平和体制に向けた議論が複雑になり、スピードが鈍る可能性があることを考慮したためです。
しかし、韓半島への影響力が弱まることを懸念する中国が、「韓半島問題の主な当事国で、休戦協定の署名当事国として、引き続き役割を果たす」とする立場を示しているため、中国を排除することは現実的に難しいとみられます。
トランプ政権も、北韓の体制維持の保証といった政治的な負担と責任を中国とともに背負うことが、必ずしも不利ではないという判断を下したものとみられます。
北韓が最近、北西部の東倉里(トンチャンリ)のミサイルエンジン試験場の解体を始めたのも、その見返りとみられ、米朝が、終戦宣言を早期に行うことでコンセンサスを形成した可能性が高いとされます。
外交関係者の間では、来月初めにシンガポールで開かれるARF=ASEAN地域フォーラムに南北米中4か国の外相が出席することから、それに合わせて、4か国の実務協議が行われるのではないかとする見方もでています。
こうしたマスコミの報道について、青瓦台の報道官は25日、定例の会見で、「形式や時期はまだ定めておらず、現在、当事国と協議中」と話しました。

[Photo : KBS News]

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