韓国統一部長官 米国務長官と非公開の電話会談

趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官とアメリカのポンペイオ国務長官が25日、非公開で電話会談していたことがわかりました。
統一部が26日、発表しました。
ポンペイオ国務長官の韓国のカウンターパートは康京和(カン・ギョンファ)外交部長官となることを考えると、異例と言えます。
2人は電話で、北韓制裁について話し合ったとみられます。
ポンペイオ国務長官は現地時間の25日、アメリカ上院外交委員会の公聴会で、「2021年1月以前」という非核化の予定表を具体的に提示し、非核化が達成されるまで、北韓への制裁を続けていくとする方針を明らかにしていますが、電話会談は、その前に行われたとみられます。
趙長官は今月3日から6日まで、南北統一バスケットボール大会に出席するため北韓を訪れ、北韓朝鮮労働党中央委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長と会談していて、ポンペイオ長官は、趙長官から金副委員長との会談内容や北韓の非核化への意志などを伝えられたとされます。
趙長官は24日、国会外交統一委員会の全体会議で「北韓を訪れた際、金副委員長がミサイルエンジン試験場を廃棄するための準備をしていると話した」と明らかにしています。
また、韓国政府が最近、離散家族の再会や韓半島の西の海、西海の軍通信線の復旧のため国連から北韓制裁の例外を認められただけに、今回の電話会談で、北韓制裁に関する韓米間の調整が行われたとみられます。
政府当局者は、「国際社会の北韓制裁の枠のなかで、北韓との経済協力を進めるというのが韓国政府の基本的な方針だ。人道主義にもとづく事業の場合は、北韓制裁に抵触しない範囲内で進める方法を模索している」と話しています。
[Photo : YONHAP News]