返還された遺骨 身元確認には数カ月から数年

北韓は先月、韓国戦争で戦死したとみられるアメリカ兵の遺骨55柱を返還しましたが、身元を確認できる認識票は一つだけだったことが分かりました。
AP通信が31日付けで報じたところによりますと、提供された認識票は一つだけで、どの遺骨の認識票なのかも分からないということです。
韓国戦争では、アメリカだけでなくイギリス、フランス、オーストラリア、トルコなど、16の国連加盟国が兵力を派遣していて、アメリカ兵の行方不明者は7769人でした。
認識票のほかに、身元を確認できる情報提供はなく、AP通信は、遺骨の身元確認には少なくない時間がかかるとの見通しを示しました。
北韓は1990~92年にかけて遺骨が入った46の箱を返還しましたが、その中には70人を超える遺骨が混じっていて、身元確認に少なくない時間がかかりました。
アメリカ国防当局者はこれについて、過去の経験から身元確認には数カ月から数年がかかるだろうとしました。
[Photo : YONHAP News]