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米兵遺骨の返還は「合意実行」 米政府評価

ニュース2018-08-02
米兵遺骨の返還は「合意実行」 米政府評価

北韓が韓国戦争で戦死したアメリカ兵の遺骨を返還したことについて、アメリカ政府が、北韓が合意を実行したと改めて評価しました。
ホワイトハウスの報道官は現地時間の1日、定例の会見で、北韓がアメリカ兵の遺骨を返還したことについて、「北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が合意を守った」と改めて強調しました。
また、一部で広がっている遺骨の真偽をめぐる不信感について、「最高の専門家がこの数週間、遺骨の分析にあたった。いまのところ、鑑定の結果に満足する」として一蹴(いっしゅう)しました。
北韓が米朝首脳会談の合意を実行する一方で、ICBM=大陸間弾道ミサイルを秘密裏に製造しているという疑惑については、機密事項だとして言及を避けました。
アメリカンのワシントンポスト紙は先月30日、アメリカ情報当局の関係者の話として報じたところによりますと、北韓が平壌近郊の山陰洞(サンウムドン)にある大規模な兵器工場で、液体燃料を使うICBMを製造している兆候が捉えられたと報じています。
これについては、国務省も言及を避け、トランプ大統領は金委員長がシンガポール合意を尊重すると確信していると述べました。
これは、トランプ政権が、アメリカ兵の遺骨の返還という、北韓による合意の初めての実行を評価することで、非核化交渉の推進力を高めていこうとする戦略とみられます。
アメリカのメディアも、北韓が初めて、目に見える合意実行の措置を取ったと評価しました。
しかし、非核化措置と体制維持の保証の優先順位をめぐる米朝の駆け引きは依然として続いていて、非核化交渉の突破口をつくるのは容易ではなさそうです。

[Photo : KBS News]

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