アメリカのホワイトハウスは現地時間の2日、トランプ大統領が１日に北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長から親書を受け取り、間もなく返書を送る予定だと明らかにしました。
トランプ大統領は2日、北韓が、韓国戦争で行方不明になったアメリカ兵士の遺骨をアメリカに返還したことについて、ツイッターに「金委員長が約束を守り、アメリカ兵士の遺骨の返還を始めてくれたことに感謝する」としたうえで、「すてきな書簡をありがとう。近いうちに会うのを楽しみにしている」と投稿していて、書簡は、遺骨とともにアメリカに渡されたものとみられています。
金委員長がトランプ大統領に親書を送るのは3回目です。
ホワイトハウスのサンダース報道官は、「親書は米朝首脳会談の共同声明での約束に言及している。これからも完全な非核化に向けて取り組みをともに続ける」としています。
トランプ大統領が示唆した2回目の首脳会談については、「予定はない」としながらも、開催に向けた協議に前向きな姿勢を示しました。
今の進捗状況にトランプ大統領は満足しているかという質問には、「満足していない。だが、これまで両国間で協力と進展があり、進展は続くだろう」と答えました。
米朝間の非核化交渉がこう着状態のなか、北韓がアメリカ兵士の遺骨をアメリカに返還したのに続き、トランプ大統領と金委員長の間で直接的なやりとりが行われることで「親書外交」が信頼構築につながり、非核化交渉の突破口を開くか注目されます。

[Photo : YONHAP News]