米国務長官、北韓外相がシンガポール入り 米朝会談の開催なるか

韓国と北韓、アメリカ、日本、中国の外相がそろうARF=ASEAN地域フォーラムで、北韓の非核化に向けた措置や終戦宣言をめぐる外交戦が繰り広げられています。
シンガポールを訪れている康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は、まず、現地時間の2日、ロシアのラブロフ外相と会談し、韓国、北韓、ロシアの3か国による経済協力などについて意見を交わしました。
康長官は続いて、日本の河野外相と会談し、旧日本軍慰安婦問題や北韓に対する制裁などについて話し合いました。会談で、河野外相は、「非核化に向けて韓日米3か国が北韓に対する制裁を徹底的に履行することが重要」と述べ、これに対し、康長官は、「非核化に確信が持てるようになるまで制裁は続けなければならない」と強調しました。
当初予定されていた中国の王毅外相との会談は、中国側の都合で3日に延期されました。
アメリカのポンペイオ国務長官と北韓の李英浩(リ・ヨンホ)外相は3日、シンガポール入りしました。アメリカ側は李外相との会談を働きかけていると伝えられていますが、米朝外相会談の開催と日程については、現時点では確認されていません。
アメリカは、非核化に向けた北韓の具体的な措置を求めているのに対し、北韓は、まず「終戦宣言」の実現を要求するなど双方の主張はかみ合っていません。
南北外相会談、米朝外相会談の実現に関心が集まっているなか、非核化や終戦宣言をめぐる各国の外交戦はさらに熾烈になるものとみられています。
[Photo : YONHAP News]