北韓産石炭運搬疑いの船舶が入港 石炭は見つからず

国連安全保障理事会の決議によって輸出と輸入が禁じられている北韓産石炭を運んだ疑いがもたれている船舶が、韓国に入港し、関税当局の調査のあと出港したことがわかりました。
関税庁によりますと、中央アメリカ北東部の国であるベリーズ船籍の貨物船「シャイニング・リッチ号」が、3日午前7時半頃、日本製鉄鋼製品を積んで韓国の平沢(ピョンテク)港に入港しました。
「シャイニング・リッチ号」は、北韓産石炭を運んでいる疑いがもたれているため、韓国の関税当局が調査対象としている船舶5隻の1つです。
国連安保理の決議第2397号によりますと、輸出と輸入が禁じられている商品の運搬に関連している合理的な根拠がある場合、国連加盟国は国内のすべての船舶に対して立ち入り調査や抑留などの措置を取ることができます。
しかし、今回韓国に入港した「シャイニング・リッチ号」に対して関税庁が立ち入り調査を行ったところ、北韓産石炭を運んでいるという証拠が見つからなかったため、抑留の対象にならなかったということです。
「シャイニング・リッチ号」は4日午後2時頃、中国に出港しました。
これについて政府の関係者は、関係機関との緊密な連携のもと、北韓産石炭を運んだ疑いがある船舶に対する監視を続ける予定だと説明しています。
[Photo : KBS News]