「核・ミサイル開発を継続」 専門家パネルが報告書

国連の安全保障理事会の専門家パネルが、北韓について「核やミサイルの開発を続けている」などとする報告書をまとめたことが分かりました。
外交筋によりますと、制裁の履行状況を調査している専門家パネルは3日、ことし上半期の中間報告書を安保理の制裁委員会に提出しましたが、報告書には、北韓が米朝首脳会談後も、寧辺の核施設で5メガワット級の原子炉を稼動しているなど、核やミサイル開発を継続しているとの内容が盛り込まれました。
また、安保理制裁で輸入が禁止されている石油や石炭については、海上で別の船に積み替える「瀬取り」と呼ばれる手口で、北韓はことしに入ってから少なくとも50万バレル以上の石油製品を輸入し、安保理の制裁決議を違反したと指摘しました。
さらに、北韓がイエメンとリビアに武器を輸出しようと試みていると指摘しました。
アメリカ政府は最近、北韓による制裁回避の動きを指摘し、北韓の非核化を実現するために外交的、経済的圧力を維持することが重要だする姿勢を強調していて、今後の動きに関心が寄せられています。
安保理は今回の報告書を受けて、国連加盟国に対して制裁を確実に履行するよう求めていくとみられます。
[Photo : KBS News]