トランプ大統領 金委員長との再会談を示唆
アメリカのトランプ大統領が現地時間の20日、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との再会談について、「可能性は高い」との認識を明らかにしました。
トランプ大統領は20日、ロイター通信とのインタビューで、金委員長との会談が近く行われるかという質問に対して、「おそらく金委員長と再会するだろう」と述べました。
ただ、時期や場所については、コメントしませんでした。
また、「北韓が非核化に向けた具体的な措置を取ったと信じている。私は金委員長が好きで、彼も私のことが好きだ」と強調しました。
さらに、「私は、北韓の核実験やミサイルの実験を中止させた。日本もとても喜んでいる。この先、どんなことが起こるかは誰も知らない。見守りたい」と話しました。
トランプ大統領は今月1日、金委員長の親書を受け取ったあと、ツイッターに「あなたの素敵な書簡に感謝する。近く会えることを望む」と書き込み、再会談の可能性を示唆しています。
ロイター通信とのインタビューでの北韓に関する発言は、ほとんどがこれまでの立場を繰り返したものでしたが、「おそらく再会するだろう」という発言は、その可能性をさらに強く示したものとみられます。
なかでも、アメリカのボルトン大統領補佐官が19日、近く、ポンペイオ国務長官の4回目の訪朝が行われると明らかにした時点で、トランプ大統領が再会談を示唆したのは、意味があるとされます。
ポンペイオ国務長官が訪問した際、再会談に関する具体的な日程や場所についての議論が行われるという見方も出ています。
このため、来月初めのポンペイオ国務長官の訪朝、来月9日の北韓の建国70周年記念式に合わせた中国の習近平国家主席の訪朝、 11日から13日までロシアで開かれる東方経済フォーラム、14日から17日までの間の南北首脳会談開催に続いて、2回目の米朝首脳会談の開催と、韓半島をめぐる外交攻勢が続く可能性が高くなっています。
トランプ政権としては、金委員長と習首席が北韓の建国70周年記念式をきっかけに会って、強固な密約を結ぶ前に、北韓との非核化に関するやり取りや、2回目の米朝首脳会談に向けた地ならしをしておく必要があります。
トランプ大統領がインタビューで、「北韓に関連して、たくさんの良いことが起きている。ただ、中国がアメリカとの貿易摩擦のため、北韓問題で以前のように協力してくれない」として中国をけん制したのも、こうした流れからとみられます。
トランプ大統領は11月6日の中間選挙直前の10月に、米朝首脳会談をワシントンで開催する案を望んでいるとされます。
複数の外交消息筋は、「結局、すべては、ポンペイオ国務長官が訪朝した際、終戦宣言を求める北韓と核施設のリストの提出を求めるアメリカが歩み寄れるかにかかっている」と話しています。
[Photo : YONHAP News]
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