在韓米軍司令官 「DMZの見張り所撤収は信頼醸成に役立つ」

韓国駐留アメリカ軍のブルックス司令官は22日、非武装地帯(DMZ)内の見張り所の試験的な撤収について、「南北間の信頼醸成に役立つ」との認識を示しました。
ソウルで行った海外メディアとの懇談会で述べたものです。
このなかで、ブルックス司令官は、南北が非武装地帯内の見張り所からの兵力の試験的な撤収で合意したことについて、「多少の憂慮はある」としながらも、「南北間の緊張緩和と信頼醸成に役立つ」と述べました。
宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は21日、国会の国防委員会の出席し、4月に行われた南北首脳会談を受けて、南北間の信頼構築の一環として、韓国側の見張り所を10か所程度撤収すると述べています。
終戦宣言により韓米同盟が弱くなる可能性については、「終戦宣言と平和協定の締結が行われても、韓米同盟が分裂する心配は全くない。韓米同盟は将来も重要な役割を果たすことになるだろう」と強調しました。
また、韓国戦争で戦死したアメリカ軍兵士の遺骨を北韓がアメリカ側に送還したことについては、「北韓との信頼回復の過程で、効果的な1つの段階だった。北韓にあるすべてのアメリカ軍兵士の遺骨を送還していくことを希望する」と述べました。
北韓が今でもICBM=大陸間弾道ミサイルを生産しているという見方があることについては、「我々に対する十分な信頼がないからではないか、考えてみなければならない」と語りました。ブルックス司令官はそのうえで、「完全な非核化の目標を達成するためには、きわめて長い道のりが残っている。挫折したり、失望してはならない」と述べました。
[Photo : YONHAP News]