北韓でも少子化 合計特殊出生率は1.9

北韓でも少子化は社会問題となっていますが、出生率は韓国に比べると高くなっています。
アメリカの政府系放送「自由アジア放送」が23日、ワシントンの人口統計研究所がまとめた2018年の世界人口に関する報告書を引用して伝えたところによりますと、ことしの北韓の人口は2560万人で、去年より10万人増えたということです。
報告書では、北韓の人口について、2030年はことしより110万人増えて2670万人となり、2050年には2680万人になると予想しています。
人口統計研究所の関係者によりますと、北韓の人口置換水準、つまり現在の人口を維持するために必要な出生率は2.1であるのに対し、一人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率はことし1.9と、人口置換水準を下回っているということです。
報告書ではまた、北韓の幼児1000人あたりの死亡率について、2016年の25人から、2017年は16人、2018年は12人と、毎年、減っていると指摘しています。
韓国では、去年、出生数が前の年に比べて5万人近く減り、合計特殊出生率は1.05と、過去最低となっています。
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