北韓担当特使にフォード副社長 非核化を指揮

空席だったアメリカの北韓政策特別代表が新たに任命され、米朝の非核化交渉が転機を迎えるのか注目されます。
今年3月以降、空席だった北韓との協議を担当する特別代表に起用されるのは、自動車メーカーのフォード・モーターのビーガン副社長で、国家安全保障の分野のベテランで、保守派とされています。
ブッシュ政権下の2001~2003年、国家安全保障会議で当時のライス大統領補佐官の上級スタッフを務めた経験があり、また、上院幹部の顧問を務めたこともあります。
ことし3月には、当時のホワイトハウスのマクマスター大統領補佐官が更迭される可能性が高まった際、後任としてビーガン氏の名前が浮上したこともあります。
北韓政策特別代表は、北韓の非核化をめぐる米朝交渉で中心的な役割を果たす重要なポストで、ビーガン氏は来週、ポンペイオ長官の北韓訪問にも同行します。
ビーガン氏は任命後の記者会見で、「北韓の最終的かつ検証された非核化を達成する」と語っています。
3月から空席となっていた北韓政策特別代表の任命が、こう着状態にある米朝協議の打開につながるのかどうか、注目されます。
[Photo : KBS News]