離散家族再会行事 年内に追加開催か

韓国戦争などで生き別れになった韓国と北韓の離散家族の再会行事が20~26日まで北韓の金剛山で行われ、170家族が再会しましたが、より根本的な対策が必要との指摘が出ています。
韓国の大韓赤十字社の朴庚緒(パク・ギョンソ)会長は25日、北韓の金剛山で記者会見し、再会行事で北韓側団長を務める祖国平和統一委員会のパク・ヨンイル副委員長との間で年内にもう一度再会行事を開催することで合意し、実務レベルの協議を進めていくことにした語りました。
朴庚緒会長は、追加開催される行事について、10月末に南北それぞれ100家族ずつが再会することになるだろうとの見方を示しました。
離散家族再会行事は2000年に初めて開催され、2007年までは毎年開催されましたが、その後は南北関係が冷え込んだこともあってここ10年間は4回しか開催されませんでした。
北韓にいる家族に再会できないまま亡くなる韓国側離散家族は毎年3000人余りに上り、再会を申請した韓国側離散家族の生存者は5万6000人余りですが、そのうち85%は70歳以上の高齢者です。
離散家族の高齢化を受けて、全面的な生死の確認、随時再会、手紙の交換など、根本的な対策を求める声が高まっています。
[Photo : YONHAP News]