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米国務省 「北韓渡航禁止」1年延長に

ニュース2018-08-31
米国務省 「北韓渡航禁止」1年延長に

アメリカ国務省が今月末に期限が切れる「アメリカ人の北韓渡航禁止措置」を1年延長することになりました。
この措置は、アメリカ人大学生、オットー・ワームビアさんが北韓旅行中に北韓におよそ1年半、拘束されたあと、こん睡状態で解放され、帰国後、死亡した事件をきっかけに、去年、取られたもので、国務省は1年延長する公告文を来月1日付けのアメリカ政府の官報に掲載する予定です。
国務省は、延長の理由について、「アメリカ人が逮捕されたり、長期間拘束されたりする深刻なリスクは続いている」と説明しています。
6月12日の米朝首脳会談や北韓に抑留されていたアメリカ人の解放など、米朝間の和解ムードがつくられたことで、北韓渡航禁止措置は、今月末に解除されるという見通しが示されていました。
しかし、非核化交渉のこう着状態が続き、最近、トランプ政権が北韓に対する圧力を強化する姿勢を見せていることから、延長が決まったとみられます。
アメリカ政府は、先週のポンペイオ国務長官の北韓訪問の取りやめに続いて、韓米合同軍事演習の再開の示唆、北韓渡航禁止措置の1年延長と、相次いで北韓に対して圧力を加えています。
ロイター通信によりますと、ポンペイオ国務長官の北韓訪問の取りやめにつながった、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長の書簡は、手土産がないなら、来ないでほしいという趣旨の内容だったいうことです。
核施設リストの公開を求めるアメリカと、終戦宣言を求める北韓の間で駆け引きが続いているなか、アメリカはとりあえず「圧力」というカードを使って、北韓の出方を見守ろうとしているようです。

[Photo : KBS News]

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