南北関係は非核化と関係ある 米国務省

韓国政府は9月中に平壌で開かれる予定の南北首脳会談について協議するため、北韓に大統領の特使団を派遣することで北韓側と8月31日に合意しましたが、これについてアメリカ国務省は「南北関係と非核化は、かけ離れた問題ではない」と改めて強調しました。
アメリカ国務省の関係者は現地時間の31日、アメリカ政府系放送 ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、韓国政府の特使団派遣と南北首脳会談が米朝の非核化交渉に役立つと思うかという質問に対してこのように述べました。
また、この関係者は、北韓の非核化に進展が見られない中で韓国が北韓への関与に拍車をかけていることについてどう思うかという質問に対しても、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が言っているように南北関係の改善と北韓の核問題の解決は別々に進められるものではない」とする従来の立場を繰り返しました。
韓国は北韓が求める早期の終戦宣言を受け入れる立場ですが、アメリカは北韓の非核化が先だと主張していて、今回の国務省関係者の発言は、非核化の重要性を改めて強調する形となりました。
大統領府青瓦台は、9月5日に大統領の特使団を平壌に派遣することで北韓側と合意したと8月31日に発表しています
[Photo : YONHAP News]