文在寅（ムン・ジェイン）大統領が特使団の北韓訪問を2日後に控えて、「いまは韓半島の平和定着において非常に重要な時期だ」として、板門店宣言の批准同意を国会に改めて求めました。
文大統領は3日、首席秘書官会議を開き、特使団を平壌に派遣する理由について、「いまは韓半島の平和定着において非常に重要な時期だ。特使を派遣する理由もここにある」と述べました。
文大統領は、「韓半島の平和は、韓半島の完全な非核化と並行するもので、政府は韓半島を取り巻く情勢を見極め、きめ細かく管理している」と述べました。
また、「政府のこうした努力と意志に力を添えてほしい」として、板門店宣言の批准同意を国会に改めて求めました。
一方、板門店宣言履行推進委員長を務める任鍾ソク（イム・ジョンソク）大統領秘書室長は交流サイト（SNS）で、「われわれ自らが新たな条件と状況を作らなければならないという切実さを抱いて特使団が平壌入りする」と語りました。
また、「政府は強力で緊密にアメリカと意志疎通し、連携している。特使団が、文大統領の秋の平壌訪問の日程を最終的に決め、ポンペイオ国務長官の早期の北韓訪問や米朝間の非核化交渉の進展に向けた呼び水となることを願う」と述べました。
米朝間の非核化交渉がこう着状態に陥っているなか、南北関係の改善を通じて、再び米朝関係の突破口を設けたい考えを表明したものとみられます。

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