トランプ氏任期内に非核化 金正恩委員長

金正恩国務委員長は5日、韓国の特使団に会い、トランプ大統領の1期目の任期が終わるまでに非核化を実現し、関係を改善したいとの考えを表明しました。
大統領府青瓦台の関係者によりますと、金正恩委員長は、70年間に及ぶ敵対関係を清算し、関係を改善しながら、非核化を実現していくことができればいいと述べたということです。
そのうえで、アメリカとの交渉は行き詰っているが、にもかかわらず
トランプ大統領に対する信頼は維持されていると強調したということです。
また、終戦宣言については、終戦を宣言すれば韓米同盟関係が弱まるとか、在韓米軍を撤収しなければならないとか、いろいろな話が出ているが、それらは終戦宣言とは全く関係がないことだと指摘したということです。
青瓦台の関係者は、金正恩委員長は非核化の意思は変わらないということを数回にわたって強調し、非核化に対する意思を疑問視する国際社会の一部の指摘は根拠がないと述べたとしました。
さらに、核実験場が廃棄され、核実験を実施する場所はなく、ミサイル発射場も閉鎖されためミサイルの試験発射もできない状況だと指摘し、非核化を決心した自身の考えに間違いなかったと判断できることを期待しているとして、こうした考えをアメリカ側にも伝えてほしいと述べたということです。
[Photo : YONHAP News]