米朝が将官級会談 米兵の遺骨共同発掘など協議

北韓軍とアメリカ軍主導の在韓国連軍司令部は7日午前、南北の軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)で将官級軍事会談を行い、韓国戦争で亡くなったアメリカ兵の遺骨返還問題などについて協議しました。
韓国政府筋によりますと、この日の会談では、在韓国連軍司令部が北韓にあるアメリカ兵の遺骨をさらに地域を広げて米朝共同で発掘作業を進めることを提案したほか、北韓が保管しているアメリカ兵の遺骨を追加で送還することについても意見が交わされたということです。
在韓国連軍司令部は、在韓アメリカ軍司令官が司令官を兼任するなど、アメリカ軍が主導しているため、今回の会談は事実上「米朝の会談」といえます。
これに先立ち、アメリカ兵の遺骨をめぐって米朝は、6月の米朝首脳会談で北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とトランプ大統領が返還に合意し、7月15日に北韓軍と国連軍司令部による将官級会談が行われ、7月27日に55柱の遺骨がアメリカ側に引き渡されています。
アメリカのポンペイオ国務長官の訪朝が取り消しになって以来、米朝間の接触が確認されたのは、今回が初めてで、こう着状態にあった米朝間の対話チャンネルがこれをきっかけに再開されたのではないかとの見方が出ています。
[Photo : KBS News]