北韓の軍事パレード トランプ氏は「前向き」と評価

平壌で行われた建国70周年の軍事パレードについて、トランプ大統領は「前向きだ」と評価しました。
北韓は9日に建国70周年の軍事パレードを行いましたが、パレードには弾道ミサイルなどは登場せず、過去に比べると控えめのパレードとなりました。
また、北韓の朝鮮中央テレビは翌10日午前9時過ぎに軍事パレードのもようを録画放送するなど、報道もこれまでになく控えめでした。
北韓が軍事パレードのもようを1日遅れで報じたのは初めてです。
アメリカのトランプ大統領は今回のパレードについて、「北韓からの非常に前向きな意思表示だ。ありがとう、金委員長」と感謝の意を表明しました。
アメリカのフォックスニュースは今回の軍事パレードについて、北韓がトランプ大統領に非核化の意思を見せるために弾道ミサイルなどを除外したと専門家は見ていると報じました。
外国メディアは、北韓が軍事パレードでアメリカを刺激することを避け、トランプ大統領がこうした動きに感謝を表明したのは、近く非核化交渉が再開されるシグナルだとしました。
韓国特使団の平壌訪問を契機に、トランプ大統領と金正恩委員長がともに柔軟な姿勢に転じ、交渉再開に向けた転機を探る形となっています。
米朝は水面下の接触を続け、近くポンペイオ国務長官が再び平壌を訪問し、非核化や終戦宣言についての議論を再開するものとみられます。
[Photo : YONHAP News]