アメリカ国務省は、南北首脳会談に財界関係者が同行することに関連して、北韓に対する完全な制裁の履行が必要との立場を再確認しました。
アメリカ国務省の関係者は15日、政府系放送の自由アジア放送に対して、南北首脳会談に財界関係者が同行することについて、すべての国連加盟国は特定分野の製品の禁輸措置を含む安保理の制裁決議を完全に履行することを期待すると語りました。
そのうえで、すべての加盟国は北韓の核やミサイル計画を中断させるための責任を深刻に受け止める必要があると強調しました。
アメリカ国務省関係者の発言は、南北間で経済協力に関する具体的な論議が進むことをけん制する狙いがあると受け止められています。
特定分野の禁輸措置としては、鉱物や繊維など、北韓の主要生産品目が含まれています。
アメリカは、ロシアや中国が対北韓制裁決議を毀損しているとして、安全保障理事会の緊急会議を招集するなど、制裁を維持するために積極的に動いています。

[Photo : YONHAP News]