米、南北首脳会談を歓迎 米朝の交渉再開に意欲

平壌で開かれた3回目の南北首脳会談について、アメリカ政府が現地時間の19日、 歓迎する立場を表明し、トランプ政権1期目の任期が切れる2021年1月までに非核化プロセスを完了させる方針を明らかにしました。
ポンペイオ国務長官は19日の声明で、南北首脳会談の開催と、北韓がミサイル試験場の廃棄に言及したことなどを歓迎すると述べました。
そのなかで、トランプ政権1期目の任期が切れる2021年1月までに非核化プロセスを完了させることを目指す方針を示し、こう着状態にある米朝間の関係を切り替えるため、交渉を早期に再開する意向があると表明しました。
交渉のルートは、国務省のビーガン北韓担当特別代表で、場所はIAEA=国際原子力機関本部のあるオーストリア・ウィーンだということです。
ポンペイオ長官は、来週、ニューヨークで開かれる国連総会に合わせて、北韓の李容浩外相との会談を提案したとしており、なるべく早い時期にウィーンでビーガン北韓担当特別代表と交渉することを北韓に伝えたと明らかにしました。
アメリカが交渉への意欲を示したことで、こう着状態を打開する糸口がつくられたと評価されます。
あとは、北韓が受け入れられる交渉の材料をアメリカがどのくらい用意するかが、交渉進展の鍵になるとみられます。
[Photo : YONHAP News]