北韓で発掘の韓国軍兵士の遺骨64人分 米から引き渡し

北韓がアメリカと十数年前に共同で発掘し、アメリカ軍兵士の遺骨だとしてアメリカに渡した、韓国戦争で戦死した兵士の遺骨のうち、韓国軍兵士64人のものと判定された遺骨が、韓国側に引き渡されました。
アメリカ国防総省の捕虜行方不明者調査局によりますと、現地時間の27日、ハワイのヒッカム空軍基地でこれらの遺骨の返還式が行われ、遺骨を韓国に引き渡したということです。
今回韓国側に渡された遺骨は、1996年から2005年にかけて、北韓の平安北道(ピョンアンブクト)雲山(ウンサン)や咸鏡南道(ハムギョンナムド)長津(チャンジン)湖付近で北韓がアメリカと共同で発掘し、当時、アメリカに返還された400人の遺骨の中に含まれていたものです。
韓米の国防当局は、先月から共同で鑑定作業を行った結果、このうち64人の遺骨は韓国軍兵士のものだと結論付けました。
アメリカは、2012年にも韓国軍兵士12人の遺骨をハワイで韓国側に引き渡しています。
韓国政府は第70回国軍の日の来月1日に、京畿道城南(ソンナム)市にあるソウル空港でこれらの遺骨の奉還式典を行う予定です。
[Photo : KBS News]