「北韓核問題で新たな幕開け」 ポンペイオ国務長官

アメリカのポンペイオ国務長官は、北韓の非核化について、「いまや新たな時代が幕開けしている」と述べ、アメリカ政府がこの問題で連日、前向きな見解を示す形となっています。
現地時間の27日、北韓の非核化をテーマにした閣僚級会合が、国連安全保障理事会で開かれ、議長を務めたポンペイオ国務長官は、「北韓の核問題は一大転換期を迎えた。北韓の核と弾道ミサイルを阻止するためのこれまでの外交的な試みは失敗してきたが、いまや新たな時代が幕開けしている」と述べました。
また北韓の平和と明るい未来に向けた道は、外交と非核化を通じてのみ開かれると強調しました。
ポンペイオ長官は、トランプ大統領が国際社会が北韓に圧力を加える作戦を主導し、この数十年間で初めて外交的突破口を開くことができたと評価しました。
しかし、北韓の非核化を達成するためには、国連の北韓に対する制裁が継続される必要があると重ねて強調しました。
ポンペオ長官は、海上で貨物を積み替えて密輸する、いわゆる「瀬取り」などの事例を挙げて、北韓への制裁の継続を求めました。
これに対して中国とロシアは、北韓に対する制裁が集団的処罰になってはならず、北韓への圧力が目標になってはならないとして、制裁緩和を求め、アメリカとの温度差を鮮明にしました。
[Photo : YONHAP News]