北韓メディア「米が終戦望まないなら執着しない」

北韓は2日、アメリカが終戦を望まないならば、北韓も執着しないとの立場を示しました。
北韓の朝鮮中央通信は2日の論評で、「米朝が6月12日の共同声明に基づき新たな関係樹立を目指していく時に、米朝間の交戦関係に終止符を打つのは当然のこと」としながらも、「アメリカが終戦を望まないのなら、われわれもあえて執着しない」と表明しました。
また、「終戦は、朝米双方だけでなく韓半島の平和を願う北東アジアの国々の利害関係にも合致する。しかし、終戦は決して誰かから誰かへの贈り物でなく、ましてやわれわれの非核化措置と交換できる取引対象でもない」と主張しました。
こうした表明は、終戦宣言をめぐるアメリカの消極的な態度を指摘し、非核化に向けた具体的措置や終戦宣言をめぐる協議を前に、アメリカ側をけん制する狙いがあるとみられています。
一方、国連総会に出席するため、ニューヨークに滞在していた北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相が帰国の途につきました。
李外相は、国連総会で演説し、「アメリカに対する信頼がない状態で先に核武装を解除することはない」と強調し、「アメリカは終戦宣言の要求にも応じていない」と批判しています。
[Photo : KBS News]