脱北の女性2人 先月難民として米に入国

北韓を逃れて脱出した北韓の20代の女性2人が、先月、難民としてアメリカに入国したことがわかりました。
これは、アメリカの政府系放送、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が2日、アメリカ国務省の難民入国資料を引用して伝えました。
これで、トランプ政権になってからアメリカに入国した脱北難民は5人となりました。
また、脱北者が難民としてアメリカに定着し始めた2006年5月以降、アメリカに入国した脱北難民は217人となりました。これらの人たち全員は、韓国を経由せず第三国で難民の地位を認められ、アメリカに入国したということです。
アメリカに入国する脱北難民の数は、2008年に38人でピークに達してからは減少に転じ、ここ数年は大幅な減少が続いて、去年は1人だけでした。
その背景について、ボイス・オブ・アメリカは、北韓と中国による取り締まりの強化やトランプ政権の移民政策が影響を与えたとの見方を示しました。
脱北難民は、2004年にアメリカで制定された「北韓人権法」にもとづいて、難民の地位が認められ、アメリカに定着できるようになっています。
アメリカに定着して1年が経つと永住権を取得することができ、5年が経つと市民権を取得することができます。
[Photo : KBS News]