韓国戦争の戦死者遺骨 参戦国が北韓に送還要求か

北韓が6月の米朝首脳会談以来、各国と行った二国間会談で、韓国戦争で行方不明になった兵士の遺骨の送還を求められているもようです。
北韓消息筋が3日、明らかにしたところによりますと、北韓は8月から9月にかけて、ASEAN=東南アジア諸国連合の国々と相次いで会談を行っており、そのなかで、いくつかの国から韓国戦争で行方不明になった自国の兵士の遺骨の送還を求められたということです。
北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相は、北韓がアメリカ兵士の遺骨をアメリカに送還した直後のことし8月、シンガポールで開かれたARF=ASEAN地域フォーラムに合わせて11か国と二国間会談を行っており、先月、ニューヨークで開かれた国連総会の際にも16か国と二国間会談を行っています。会談の内容については明らかになっていません。
韓国戦争では、国連軍として21か国が参戦し、国連軍の行方不明者だけで4000人を超えています。
北韓がアメリカ兵士の遺骨をアメリカに送還したのに続き、南北が先の平壌での首脳会談で韓国戦争戦死者の南北共同発掘に合意したことで、韓国戦争で死亡または行方不明になった兵士の遺骨の送還に対する国際社会の期待が高まっています。
これについて、読売新聞は、オランダやイギリスなど、ヨーロッパの参戦国でも、遺族の期待感が広がっていると報じています。
[Photo : YONHAP News]