アメリカのポンペイオ国務長官は3日、ワシントンの国務省で記者会見し、北韓が求めている韓国戦争の終戦宣言について、「交渉の進展状況については言及しない」と述べました。
ポンペイオ長官は、「北韓の早期の非核化を望んでいるが、時間のゲームはしない」と述べたうえで、トランプ政権1期目の任期が切れる2021年1月までに非核化プロセスの完了を目指す方針について、9月の南北首脳会談で話し合われたものだと説明し、アメリカ側の提案ではないという認識を示しました。
トランプ大統領も先月26日、北韓の非核化について、「われわれは時間のゲームをしてはいない。2年、3年、5か月かかろうと問題ない」と述べています。
こうした発言は、「早期の非核化」ではなく「完全な非核化」を目指していく方針を示すもので、非核化や終戦宣言をめぐる米朝交渉にどのような変化をもたらすのか注目されます。
一方、ポンペイオ長官は、7日の北韓訪問について、「2回目の米朝首脳会談の実現だけでなく非核化への道筋をつけるべく、より良い理解や大幅な進展、計画の推進が得られるものと楽観している」と語りました。
ポンペイオ長官は、今回の北韓訪問で、北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長と会談する見通しです。

[Photo : KBS News]