東倉里と寧辺の廃棄が先行議題か 米朝7日の協議

アメリカのポンペイオ国務長官が7日に北韓を訪れますが、アメリカと北韓は新たな議題について交渉を進めるより先に、先月の平壌共同宣言に盛り込まれた東倉里(トンチャンリ)のエンジン試験場や寧辺(ヨンビョン)の核施設 の廃棄について議論する可能性があるとみられています。
大統領府青瓦台の関係者は4日、報道陣に対して、「東倉里のエンジン試験場や寧辺の核施設の廃棄をめぐる問題がまだ一つも進展していないため、まずは北韓が引き出したものから視察をするなりして早期に決着をつけ、その過程で信頼が築かれれば、交渉は加速するだろう」と述べました。
南北首脳は、先月の平壌共同宣言で、「北韓は、東倉里のエンジン試験場とミサイル発射台を関係国専門家の立会いのもとに、優先的に永久廃棄することにした。アメリカが6月の米朝共同声明にもとづいて相応の措置を取れば、寧辺の核施設の永久廃棄のような、さらなる措置を引き続き取っていく用意がある」と明記しています。
ポンペイオ国務長官は7日に日帰りで平壌を訪問する予定で、同じ日に、ソウルにも立ち寄り、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談する見通しです。
青瓦台の関係者は、「ポンペイオ長官は7日夕方に韓国入りするとみられる。交渉の進行状況によるが、翌日午前中に中国に向かう日程になっているため、7日の到着後すぐに、文大統領と会談するとみられる」と話しています。
[Photo : YONHAP News]