アメリカ財務省は、国連安全保障理事会の制裁決議に違反して北韓と兵器などを取り引きしたとして、現地時間の4日、トルコの企業を独自制裁の対象に加えました。
制裁対象に追加されたのは、トルコの企業と経営にかかわるトルコ人2人、それに、この企業と商談を行ったモンゴル駐在北韓大使館の経済担当参事官です。
アメリカ財務省は、このトルコ企業が国連安保理の制裁決議に違反して北韓に兵器やぜいたく品の輸出を企てていたと4日、発表しました。
ムニューシン財務長官は、声明で、「アメリカは、最終的かつ完全に検証された非核化に専念しており、それまでは制裁を続けていく」と強調しました。
アメリカ財務省による独自制裁は、先月13日に北韓の個人1人と中国とロシアに拠点を置く北韓系の企業2社を制裁対象に加えて以来です。
今回の制裁は、2日後に控えているポンペイオ国務長官の4回目の北韓訪問とは関係なく、北韓に対する制裁を維持していくというアメリカの姿勢を改めて示したものとみられます。

[Photo : YONHAP News]