北外務次官がモスクワ訪問 米朝実務者協議実現せず

ポンペイオ国務長官が7日に平壌を訪れた際、ビーガン北韓担当特別代表が同行しましたが、北韓の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官はこの日、モスクワを訪問しました。
ビーガン北韓担当特別代表と崔善姫外務次官の会談が予想されましたが、崔善姫外務次官は5~6日に北京を訪問、韓半島情勢を担当する中国外務省の孔鉉佑外務次官と会談し、7日にはモスクワを訪れました。
崔善姫外務次官はモスクワで開かれる北韓・中国・ロシアの3カ国協議に出席すると発表しています。
アメリカは先月末に平壌で開かれた南北首脳会談の直後、国際原子力機関があるウィーンで北韓との実務レベルの協議を提案しました。
こうした提案は北韓に対して査察の受け入れを促す意味があるとされていますが、北韓は提案についてこれといった反応を示しておらず、実現していません。
ポンペイオ国務長官は東京へ向かう機内で、崔善姫外務次官の北京訪問について、北韓が中国と協議するのは避けられないとしましたが、崔善姫外務次官がポンペイオ国務長官の平壌到着に合わせて平壌に戻ってくる可能性もあるとしました。
アメリカ側は崔善姫外務次官のモスクワ訪問について知らされていなかったものとみられます。
崔善姫外務次官はモスクワで開かれる北韓・中国・ロシアの3カ国協議に出席することにしていて、北韓としては、2回目の米朝首脳会談を控えて、アメリカをけん制するとともに、中国やロシアから協力を得る狙いがあるとみられます。
[Photo : KBS News]