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米NBC 「核実験場への査察官受け入れ、懐疑的な見方多い」

ニュース2018-10-09
米NBC 「核実験場への査察官受け入れ、懐疑的な見方多い」

アメリカのポンペイオ国務長官が、4回目の北韓訪問で、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長から「豊渓里(プンゲリ)核実験場への査察官受け入れ」などを取り付けたことを成果として強調していることについて、アメリカのNBC放送は現地時間の8日、専門家の間では懐疑的な見方が多いと伝えました。
それによりますと、アメリカのミドルベリー国際学研究所のアンドリア・バーガー研究員は、豊渓里核実験場への査察官受け入れについて、「豊渓里核実験場はすでに北韓が閉鎖したと発表したところで、新しい活動や施設に対する査察ではない」として、「同じ車を2度売るようなものだ」と述べたということです。
また、核拡散の専門家で、マサチューセッツ工科大学の教授を務めるヴィピン・ナラング氏は、「金委員長が時間稼ぎをするために、うわべだけの譲歩をした」と指摘しています。
一方で、専門家らは、豊渓里核実験場に対する査察が、東倉里(トンチャンリ)ミサイルエンジン実験場や寧辺(ヨンビョン)の核施設など、ほかの核・ミサイル施設への査察につながる可能性に注目しているということです。
バーガー研究員は、「北韓の完全な核廃棄を目指すなら、非常に長い時間がかかる可能性があるが、完全な核廃棄ではなくても、実現可能で望ましいものがある」としたうえで、核兵器の制限や核兵器の透明性の向上などをその例としてあげています。

[Photo : KBS News]

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