民族語大辞典共同編さん 南北が今月中に開城で実務接触か

キョレマル=民族語大辞典を韓国と北韓が共同で編さんする事業を再開するための南北の実務接触について、南北が今月中の開催を目指して調整を進めているもようです。
「キョレマル大辞典」の韓国側の編さん委員会が9日に明らかにしたところによりますと、南北は、今月中に北韓・開城(ケソン)で実務接触を行い、11月末か12月はじめに26回目の編さん会議を開く方向で調整を進めているということです。
2007年の南北共同宣言「10.4宣言」から11年目となったことを記念する平壌(ピョンヤン)での行事に出席するために北韓を訪れた「キョレマル大辞典南北共同編さん事業会」のチョン・ドサン常任理事が、北韓側の編さん委員会の関係者と協議して合意したもので、実現すれば、3年ぶりの開催となります。
「キョレマル大辞典」の南北共同編さん事業は、南北分断の状態が半世紀以上続き、言葉の違いが大きくなっていることから、南北の言語をまとめようと2005年から進められ、南北の編さん委員が四半期ごとに会議を開いて作業を続けていましたが、南北関係の悪化により中断と再開を繰り返し、北韓の相次ぐ核・ミサイル実験発射により、2016年から中断しています。
一方、「ハングルの日」の記念式典が9日、ソウル光化門(クァンファムン)広場で開かれ、李洛淵(イ・ナギョン)国務総理は祝辞で、「世宗大王がハングルをつくった時、わが民族は一つだった。だが、70年の祖国分断は言葉の意味と使い方も隔てた」としたうえで、「文在寅(ムン・ジェイン)政権は共同編さんを再び始めることにした」と述べました。
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