米朝 来週にも実務協議の見通し

アメリカのポンペイオ国務長官の北韓訪問を機に、2回目の米朝首脳会談が実現する可能性が高くなっているなか、米朝の実務協議が来週にも行われる見通しだと、外交筋が9日伝えました。
協議には、アメリカ国務省のビーガン北韓担当特別代表と、北韓外務省の崔善姫(チェ・ソンヒ)次官が出席するものとみられています。
ビーガン特別代表は8日、平壌(ピョンヤン)とソウルへの訪問を終えて中国に向かう際に、記者らに対し、崔善姫外務次官にできるだけ早期に会談することを提案したことを明らかにしています。
ポンペイオ長官とビーガン特別代表の北韓訪問期間中、崔善姫外務次官はちょうどロシア・モスクワを訪問していたため、双方が顔を合わせることはありませんでしたが、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との会談で調整が行われたものとみられています。
米朝実務協議では、これまでに南北、米朝の間で合意された内容の履行について議論するものとみられます。具体的には、ポンペイオ長官と金正恩委員長の間で合意された豊渓里(プンゲリ)核実験場への査察官の受け入れをめぐり、査察団の構成や査察の日程について話し合うほか、先月の南北首脳会談で合意された東倉里(トンチャン)エンジン実験場やミサイル発射台の廃棄の日程などについて議論するものとみられています。
また、寧辺(ヨンビョン)の核施設の完全廃棄や北韓がアメリカに対して求めている韓国戦争の「終戦宣言」を中心とした、北韓の非核化に向けた措置とアメリカの相応の措置について議論するとみられています。
さらに、2回目の米朝首脳会談の時期や場所などについても議題として取り上げるものとみられています。
[Photo : YONHAP News]