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査察はどの水準まで 試料採取の可否に関心

ニュース2018-10-10
査察はどの水準まで 試料採取の可否に関心

金正恩国務委員長はポンペイオ国務長官との会談で、豊渓里(プンゲリ)の核実験場への査察を受け入れる方針を表明しましたが、査察団が果たしてどこまで確認できるかに関心が寄せられています。
核実験場が再使用不能な状態に破壊されたかを確認できるにしても、6回の核実験が実施された核実験場で北韓の核関連技術の水準を把握できる情報を入手できるかは不透明な状況です。
アメリカ国務省は7日、核実験場の査察に関連して、「核実験場が不可逆的に解体されたのかを確認するための査察」だとしました。
また、アメリカ国務省のナウアート報道官は9日の記者会見で、豊渓里の核実験場はすでに爆破されたとの記者団の指摘に対して、「記者団を招請するとの査察団を受け入れるのとは完全に違う」と強調しました。
査察団は豊渓里の核実験場で、核実験を実施した2番坑道と核実験を実施していない3番および4番坑道について、入り口だけでなく深い部分まで完全に破壊されたのかを検証する見通しです。
ただ、核実験場から北韓の核関連技術の水準を把握できる情報を入手できる水準まで検証が進むのかは定かではありません、
韓国科学技術研究院の関係者は、2回目から6回目の核実験が実施された2番坑道で各種の試料を採取すれば、核実験と関連した詳細な情報を入手できると指摘しました。
また、韓国原子力統制技術院の関係者は、核実験で形成された地下の空洞を掘削して試料を採取すれば、どの程度の核分裂が起きたかを把握でき、それによって北韓の核関連技術の水準も把握できるとしました。
結局、北韓が査察団に対してどの水準まで活動を認めるかによって、結果は違ってきます。
査察団の活動の範囲については、来週にも開かれる予定のアメリカ国務省のビーガン対北韓特別代表と北韓の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官との協議で決まる見通しです。

[Photo : KBS News]

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