朝中ロ 「北韓制裁の見直しが必要」

北韓、中国、ロシアが、モスクワでの3か国会談で、国連安全保障理事会による対北韓制裁の見直しの必要性や非核化交渉の段階的、同時的進行を強調する共同声明を発表しました。
北韓外務省でアメリカとの交渉を担当する崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官と中国の孔鉉佑外務次官、そしてロシアのモルグロフ外務次官はモスクワでの協議を終え、これを受けて10日、ロシア外務省が共同声明を発表しました。
それによりますと、「韓半島の非核化と平和体制の構築に向けた3か国の意志を確認した。互いの信頼構築を優先目標とする交渉は、段階的で同時的に進行されなければならい」ということです。
また、「国連安保理が対北韓制裁の見直しの検討に入る必要がある」として、一方的な制裁に反対する立場を強調しました。
北韓がこれまで先に非核化措置を取ったため、アメリカなどの関係国も相応の措置を取る必要があり、その一環として対北韓制裁の解除が検討されるべきだという主張です。
ロシア外務省は、「3か国は、関係正常化のための米朝、南北間の会談の推進に支持を表明した」と明らかにしました。
今月12日は、北韓とロシアが国交を樹立して70年目となる日です。
ロシアは、今回の韓半島情勢をめぐる3か国会談の結果にもとづいて、以前に増して積極的に発言するとみられます。
[Photo : YONHAP News]