ローマ法王の訪朝 韓半島の平和定着にプラス
ヨーロッパを歴訪中の韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談したフランシスコ法王は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長から公式に要請があれば北韓を訪問するとの考えを示しました。史上初めてとなる法王の北韓訪問が実現すれば、南北の首脳が合意した韓半島の恒久的な平和体制の早期実現にプラスの影響を与えるものとみられています。
宗教の自由を認めない北韓が、カトリック教会の首長であるローマ法王を招請する意向を示しているのは、平和の象徴でもある法王の訪問を機に、非核化に向けた強い意志を改めて示すことで、国際社会の信頼を取り付ける狙いがあるとみられています。
また、フランシスコ法王の北韓訪問を機に韓半島の平和に対する国際的な関心と支持が高まれば、アメリカとしても、北韓の非核化を必ず実現させなければならないという重い責任を感じざるを得なくなります。
さらに、韓国としては、法王の北韓訪問を支援する過程で、北韓問題における影響力を拡大することができ、南北関係のさらなる緊密化を図ることができるとみられています。
フランシスコ法王の北韓訪問が実現するとしたら、時期は来年はじめになるとの見方が出ています。フランシスコ法王の北韓訪問が実現すれば、史上初めての法王の北韓訪問となります。
2000年の南北首脳会談で、当時の金大中(キム・デジュン)大統領が法王ヨハネ・パウロ2世の北韓招請を持ちかけ、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が同意したものの、実現しませんでした。
韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元イギリス駐在北韓公使は、著書に、1991年に金日成(キム・イルソン)主席の指示で、外交的な孤立を脱する狙いで法王招請を推進したものの、信者の急増を心配した金正日氏の反対などにぶつかり、実現しなかったと記しています。
[Photo : YONHAP News]
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