DMZのファサルモリ高地 韓国軍推定の遺骨発見

軍事合意にもとづいて地雷や爆発物の除去作業が行われている江原道(カンウォンド)鉄原(チョルウォン)のDMZ=非武装地帯のファサルモリ高地で、韓国戦争で戦士した韓国軍兵士2人のものとみられる遺骨が見つかりました。
国防部の遺骨発掘鑑定団が25日、発表したところによりますと、ファサルモリ高地で24日、韓国軍兵士2人のものとみられる遺骨と、M1小銃の銃剣、弾丸、認識票などが見つかったということです。
認識票に「大韓 8810594 PAK JE KWON 陸軍」と刻まれていることから、韓国軍戦死者のものと推定していますが、正確な身元の確認のためDNA分析を行う方針です。
南北が共同で遺骨を発掘することで合意している地域で遺骨が見つかったのは初めてです。
南北は、板門店宣言の履行に向けた軍事合意にもとづいて、来年4月1日から、ファサルモリ高地一帯で共同で遺骨を発掘することにしていて、このため今月から地雷や爆発物の除去作業を行っています。
ファサルモリ高地は、韓国戦争当時、南北が熾烈な戦闘を行った地域で、1951年11月から1953年7月まで韓国軍、アメリカ軍、フランス軍と北韓軍、中国軍が戦闘を行いました。
韓国軍は、この地域に韓国軍戦死者200人あまり、アメリカ軍とフランス軍戦死者100人あまりと、北韓軍や中国軍の戦死者の遺骨が埋まってているとみています。
[Photo : KBS News]