南北それぞれの「シルム」 ユネスコ無形文化遺産登録の見通し

韓国と北韓がそれぞれユネスコ=国連教育科学文化機関無形文化遺産への登録を目指す「シルム」が、11月下旬に始まる無形文化遺産保護に関するユネスコ政府間委員会で登録が決まる見通しです。
シルムは、組み合った2人が、互いの腰と太ももに巻きつけた「サッパ」と呼ばれるひもを握って相手を倒し、勝負を決める競技です。
ユネスコ政府間委員会の評価機関は29日、韓国が無形文化遺産登録を提案した「大韓民国のシルム」と、北韓が提案した「朝鮮民主主義人民共和国のシルム」の両方について、登録を勧告したと発表しました。
登録を最終的に決定する無形文化遺産保護に関するユネスコ政府間委員会は今11月26日から始まりますが、評価機関の勧告は政府間委員会でほぼその通り受け入れられることから、登録が正式に決まる可能性が高いものとみられています。
韓国のシルムの登録が決まれば、韓国で20件目の無形文化遺産となります。これまでに宗廟祭礼・宗廟祭礼音楽や伝統歌唱のパンソリ、江陵(カンヌン)端午祭、民謡のアリラン、越冬用のキムチ漬け「キムジャン」文化などが登録されています。
北韓の無形文化遺産としては、アリランとキムチ作りの2件が登録されています。
[Photo : YONHAP News]