中国 安保理に「北韓制裁緩和を考慮すべき」

国連安全保障理事会の今月の議長国を務める中国が、安保理が対北韓制裁の緩和を考慮しなければならないとする立場を示しました。
アメリカの政府系放送、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じたところによりますと、中国の馬朝旭国連大使は2日、ニューヨークにある国連本部で記者会見を開き、安保理決議には「後戻りできる(可逆的)条項」があるとし、「北韓が遵守すれば制裁を見直すことができるように認めている」と話したということです。
また、「最近の南北、米朝関係の前向きな変化や、北韓の非核化の約束とそれにともなう行動から、中国を含む一部の安保理の理事国は、適切な時期に安保理がこの『後戻りできる条項』を適用することを考慮する必要があるとみている」と述べました。
さらに、「こうした措置は、安保理決議にふさわしく、北韓とほかの関連国に、非核化に向けてより大きな一歩を踏み出せる勇気を与えるだろう」と主張しました。
一方、国連総会第1委員会は現地時間の1日午後、国連本部で会議を開き、北韓に対してすべての核兵器と核プログラムを放棄するよう求める内容が一部盛り込まれた「包括的核実験禁止条約の勧告決議案」を可決しました。
この決議案は、オーストラリアが中心となり60か国あまりが共同で提出したものです。
[Photo : YONHAP News]