韓国政府は、金正恩(キム･ジョンウン)国務委員長が年内に韓国を訪問するための計画作りに支障が生じる可能性があるという見解が出ていることに対し、当初の計画通り実行していく考えを示しました。
大統領府・青瓦台は、4日、記者団に対し、金正恩国務委員長がことし中に韓国を訪問することは、9月に平壌(ピョンヤン)で行われた南北首脳会談で合意された内容であるため、きちんと履行できるよう最善を尽くしていくと述べました。
ことし4月の南北首脳会談の結果として発表された板門店(パンムンジョム)宣言では、文在寅(ムン･ジェイン)大統領が北韓を訪問するという内容が明記されていました。
それに続き、9月の南北首脳会談が前回の首脳会談の合意事項に沿って北韓で行われ、その結果として発表された平壌共同宣言では、金正恩国務委員長が近く韓国を訪問するという内容が盛り込まれています。
これについて文在寅大統領は、ことし中に金正恩国務委員長を韓国に招待する考えを明らかにしています。
しかし、一部から、アメリカと北韓の話し合いが難航しているため、金正恩国務委員長が年内に韓国を訪れることは厳しいのではないかという声も出ています。

[Photo : KBS News]