経済の開放 北韓が中国に支援要請

北韓は経済の対外開放政策を本格的に準備していることが、KBSの取材で分かりました。
それによりますと、中国共産党の最高教育機関の関係者が、北韓労働党に経済の改革開放を担当する「改革開放幹部局」が新たに設置されたと明らかにしました。
北韓はこれまで「改革開放」といった表現を使うこと自体を避けていて、「改革開放幹部局」という部署を新たに設置した背景に関心が寄せられています。
北韓は改革開放幹部局の人員拡充に努めていて、このほど中国を訪れて科学技術や経済分野の開放事例を参観した北韓労働党の朴泰成(パク・テソン)副委員長も加わるものとみられています。
また、北韓は経済の改革開放に向けて中国に具体的な支援を要請したことも明らかになりました。
北韓は中国に対して、改革開放幹部局関係者に対する経済分野の改革開放についての講義を要請し、中国は北韓の改革開放幹部局の関係者を中国に招請することにしているということです。
こうした動きは、経済の再建に向けて北韓が改革開放の必要性を認識していることを意味するものと受け止められています。
一方、中国としては、北韓の改革開放に向けた動きを支援することで、北韓に対する影響力を維持する狙いがあるとみられています。
北韓が改革開放について中国に支援を要請したことから、北韓の経済分野の改革開放はベトナム式ではなく中国式で進められるとの指摘が出ています。
[Photo : YONHAP News]