韓国で開催の国際会議 北韓が高官級を派遣

北韓は今月14~17日に韓国で開かれる「アジア太平洋平和繁栄のための国際会議」に高官級の代表団を派遣することが分かりました。
代表団は、李種革(リ・ジョンヒョク)最高人民会議代議員や労働党統一戦線部の金聖恵(キム・ソンヘ)策略室長ら7人です。
李種革(リ・ジョンヒョク)最高人民会議代議員は、先月スイスのジュネーブで開かれた国際会議に出席した際、韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長に会い、南北国会会談の開催について意見を交わしています。
また、ローマ法王の北韓訪問に向けた実務レベルの窓口の役割も務めています。
金聖恵策略室長が代表団に加わったことにも関心が寄せられています。
金聖恵策略室長は、金正恩国務委員長の妹の金与正氏の参謀としても知られています。
今年2月の平昌冬季オリンピックに合わせて金与正氏が特使として韓国を訪問した際にも同行したほか、9月の南北首脳会談の際は金与正氏とともに文在寅大統領夫人の金正淑女史に随行しました。
金聖恵策略室長は、金正恩国務委員長のソウル訪問について、韓国政府関係者と協議する可能性もあるとされています。
北韓の代表団には経済分野の関係者や北韓赤十字会の関係者も含まれているということです。
韓国で開催される民間レベルの国際会議に北韓が高官級を派遣するのは、経済協力や南北関係改善に対する強い意思が反映されたと受け止められています。
[Photo : YONHAP News]