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北韓高官級の来韓 特使の役割果たすか

ニュース2018-11-13
北韓高官級の来韓 特使の役割果たすか

北韓の李種革(リ・ジョンヒョク)朝鮮アジア太平洋委員会副委員長兼祖国統一研究院長と朝鮮労働党統一戦線部の金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線策略室長ら7人が今月14日から17日まで、韓国を訪れます。
7人は、京畿道(キョンギド)とアジア太平洋平和交流協会が主催する「アジア太平洋平和繁栄のための国際大会」に出席するため、14日午後、仁川(インチョン)空港から韓国入りし、17日に帰国する予定です。
この7人の訪問は、韓国政府によって12日に承認され、事実上特使の役割を果たすのではないかとみられています。
長い間南北関係にかかわってきた李副委員長や、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長の側近とされる金室長など、顔ぶれから、南北関係と関連して何らかの接触が行われるのではないかと関心が集まっています。
李副委員長は、最高人民会議の代議員と祖国統一研究院の院長も兼ねている人物で、1980年代末には、金日成主席に宗教政策の変化を提案し、それ以降、バチカンとの意思疎通のルートを担当しています。また、北韓で朝鮮カトリック協会を結成した主役でもあります。
このため李副委員長は、フランシスコ法王宛の招待状の手渡しなど、法王の北韓訪問に関する協議を韓国側と行う可能性があります。
金室長は、ことし2月に金与正党第1副部長が韓国を訪れた際、同行したのに続いて、5月に金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が高官級会談のためアメリカを訪れた際にも同行するなど、南北と米朝関係いずれにもかかわっています。
金室長は、祖国平和統一委員会、朝鮮労働党統一戦線部など北韓の韓国担当機関の中心的な実務者とされているため、金委員長のソウル訪問に関する協議を行う可能性があります。
しかし、統一部は、政府レベルの接触は計画していないという立場です。

[Photo : YONHAP News]

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